樹脂価格レポート：モノマーコストの高騰がポリプロピレン価格を押し上げる

投稿者: スタッフ | 2023 年 3 月 13 日

暦が3月に入った2月27日の週は、プラスチック樹脂の取引が比較的活発だった。 PlasticsExchange の Market Update の中で、かなりの量の樹脂が取引され、取引は主要なポリエチレン (PE) とポリプロピレン (PP) の商品グレード間でうまく分散されたと報告しています。

国内の主要な PE および PP 鉄道車両のオファーは依然として少なく、希望価格は高かったようです。 オフグレードは引き続き魅力的な割引価格で販売されましたが、価格は依然としてサイクル安値を大きく上回っていました。 国内需要は若干改善したように感じられたが、PlasticsExchangeトレーディングデスクの歴史的な基準には及ばなかった。

スポットプライムPEの価格は、継続的な不可抗力の状況に支えられ、ほぼ横ばいから数セント高で推移した。 PP価格は上昇を続け、依然として高騰しているモノマーコストを受けてさらに数セント上昇した。 ポリマーグレードプロピレン（PGP）生産における継続的な課題により、重要なモノマーの入手可能性が制限されている一方で、PP生産者は第4四半期に在庫を大幅に削減した後、2023年に反応器の稼働率を回復させています。 モノマーに対する需要の高まりにより、供給が逼迫する中、PGPの上昇が加速しています。 良好なスポット樹脂の需要はメキシコのバイヤーから来ており、南米の関心が薄れ、アジアからの競争力のあるオファーがある程度の注目を集めたため、これは歓迎すべき展開でした。 樹脂生産は1月から回復し始めたが、サプライヤーは在庫の急減を利用して樹脂価格の流れを変えている。

シカゴに本拠を置く樹脂清算機関は、加工業者はより高いレベルを受け入れることに消極的だが、谷間に見られた不景気な取引のことを忘れ始めていると書いている。 1月のPE契約は0.03ドル/ポンド上昇し、生産者は2月の価格構想を0.03ドル/ポンドに緩和したが、おそらく横ばいを確認するだろう。 その場合は、3 月に再度の試みが行われる予定です。

1 月の PP 契約は平均 0.08 ドル/ポンド上昇しました。これは、PGP が 0.11 ドル/ポンド急騰し、ほとんどの生産者がマージン圧縮を相殺するために 0.03 ドル/ポンドを認識したためです。 2月のPP生産者は、PGPコストの0.07ドル/ポンドのパススルー引き上げに加えて、0.06ドル/ポンドのマージン拡大を求めていた。 契約は完全には決着していないものの、マージンにはほとんど変化がなく、おそらくどちらにしても1ペニー程度の変化はないだろうというのが一般的なコンセンサスだ。 PlasticsExchange は、PP 生産者が未払いのマージン増加分を 3 月に繰り入れると予想しています。 PEの需要によりほぼ堅調な取引が行われ、市場への上昇圧力が続いた。 この結果、一部のグレードでは横ばいながらも堅調な価格設定となり、高密度（HD）PE では 1 ポンドあたり 0.01 ドルから 0.03 ドルの値上がりとなりましたが、大手メーカー 3 社による一連の不可抗力のため、12 月下旬から価格はタイトになっています。

HD ブロー モールドは 1 ペニー上昇し、年初からのスポット上昇率は 0.06 ドル/ポンドとなりました。 高分子量 PE はさらに 3 セント追加され、スポット価格は年初から 1 ポンドあたり 0.13 ドル上昇し、スポット価格が 0.04 ドル/ポンド上昇した他のほとんどの PE グレードと比較して、ディスカウントからプレミアムに立場が逆転しました。驚くべきことに、好調な販売にもかかわらず、HDPE は 2 月 27 日の週に PlasticsExchange 市場全体で最も取引された樹脂ではありませんでした。フィルムおよび射出用の線形低密度 (LLD) PE が最も多くの手を変え、維持されました。プロセスでは安定しています。 プライム鉄道車両が逼迫していたために、価格が安定から高値に転じた。 ただし、PlasticsExchange は加工業者に対し、プライム鉄道車両は十分なリードタイムで確保できることを思い出させます。 オフグレードの鉄道車両はより豊富に利用可能です。

再販業者の在庫は少なくなってきていますが、すべてのプライム商品 PE グレードの梱包されたトラックはまだ見つかります。 旧正月後にアジアの需要が完全な勢いで戻らなかったため、再販業者を通じた売上増加は予想を下回ったものの、生産者の直接販売が好調だったと伝えられており、2月の輸出はかなりの額に達すると予想されている。 PlasticsExchange は、特に 2 月の値上げが 3 月まで延期されることにより、今後数週間は全体的な生産者の商品提供が引き続き抑制されると予想しています。

上流のプロピレン市場のあらゆる興奮を考慮すると、PP のスポット取引は驚くほど遅かった。 プライム鉄道車両は提供されなかったが、驚くべき高価格で量産されることが予想された。 グレード外の鉄道車両は、プライムよりも大幅な割引で断続的に入手できました。 暦が3月に入った時点で、コポリマーPPと、程度は低いがホモポリマーPPに対するまともな需要しかなく、継続的な生ぬるい買いが、2023年これまでのPGPの大幅な上昇と比較して、PP価格に大きな遅れをもたらした。 スポットPP 2月27日の週、価格は1ポンド当たり0.02ドル上昇し、月間では1ニッケル上昇した。 今年の0.13ドル/ポンドの上昇は大幅な上昇のように見えるが、2月までの合計0.18ドル/ポンドであるPGPの契約増額には及ばず、樹脂マージンの圧縮を浮き彫りにしている。 多くの加工業者は依然としてこの相場上昇を乗り切る決意を固めており、現時点ではこの相場は少なくとも4月以降まで続くとみられる。

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